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「特別講演」(「佐賀県医師会総会」R4年6月18日)・及び「佐賀市内医史跡巡り(菩提寺:城雲院)令和4年6月11日」の開催報告です。

Ⅰ【「特別講演」(「(一社)佐賀県医師会総会」(令和4年6月18日:佐賀メデイカルセンター4F「城内記念ホール」)】の開催報告です。                     

 この度筆者(相良隆弘=相良知安5代目子孫)は、((一社)佐賀県医師会」(松永啓介会長)より、「佐賀県医師会定例会員総会・特別講演」(令和4年6月18日:佐賀メデイカルセンター4F「城内記念ホール」)にて、光栄にも「特別講演」の栄誉を拝命し、無事盛会裡に終了しましたので、講演録をご報告致します。 座長は松永先生(佐賀県医師会会長)が務められました。                                
準備としてプレゼン用講演スライドは70枚用意し、当日聴講された会員(約70名)への配布レジュメは、講演スライド70枚をそのままA4両面カラー刷りで17ページに事務局で仕上げて頂きました。カラー刷りレジュメはさすがに綺麗に出来上がりました。さらに附録(A3白黒両面)として、2枚(①天然痘歴史略年表②感染症法における感染症の分類)も添付しました。

     ※講演画像                                             講演時間(60分)内でのプレゼン構想(プラン)として、まず本題に入る前に、最近の出来事(本会と「佐賀県医師会」との連携など)を提示し解説しました。まず①「医界佐賀」(「佐賀県医師会」機関誌)に医人の連載(本会会員の執筆による2月号から8月号まで掲載)が始まったこと、②「佐賀県医師会文書目録(202点)」の作成・分類を本会に委嘱されたのが完了し目録を贈呈(平成31年12月)したこと、③相良知安・島本良順の案内板(各菩提寺の門前に設置)を、「佐賀県医師会」より20年振りにリニューアルされた、

       ※講演画像

④『佐賀医人伝(第2版)』の出版と「佐賀新聞文化奨励賞」受賞、以上の紹介などです。   以上の紹介が終わり、本題の★「佐賀藩の西洋医学」のスライドに入りました。スライドの流れとして◎藩校「弘道館」創設・藩士子弟の就学義務(鍋島治茂公:天明元年)→◎鍋島直正公の就任(天保元年)天保の三代改革、古賀穀堂の建言(『学政管見』)・「文武課業法」制定(嘉永4年)→◎佐賀藩「医学寮・医学館」の創設(天保5年)・「好生館」命名・揮毫(直正公)→◎「好生館」の水ヶ江移転(安政5年)・「好生館」の教授陣と使用医学書・履修七科目→◎佐賀藩『医業免札生名簿』(嘉永4年)→◎佐賀蘭学の父・鼻祖島本良順→◎佐賀藩の種痘導入(①楢林宗建・モーニッケ)・(②直正公の長男淳一郎君へ接種成功・藩医大石良英・全国最初の種痘成功・全国へ伝播)→◎種痘の先駆者大石良英→◎佐賀藩の西洋医学の特色と先進性〔①藩費による国内留学派遣②「医業免札姓名簿」-我が国最初の「医師試験制度」③西洋医学必修の義務化―漢方医学禁止④地域医療(「引痘方」設置)の形成-種痘医の派遣〕の以上が佐賀藩西洋医学の流れを紹介しました。

                                                                         

         ※講演画像                                                    その後★佐賀県内の出身地毎に、主な医人(佐賀の医人46名)の紹介スライドに入りました。①佐賀地区「医人」は、島本良順・大石良英・大庭雪斎・伊東玄朴・相良知安・佐野常民・金武良哲・永松東海・上村春庵・松尾徳明・楢林宗建・牧春堂・川﨑道民・水町昌庵・渋谷良次・横尾元丈・松隈元南・島田南嶺・枝國春嶺・江口梅亭ら合計20名、②鳥栖・三養基・神埼地区「医人」は、鹿毛良鼎・井上仲民・井上友庵・古川左庵の4名、③小城・多久地区「医人」は、相良柳沢・相良柳逸・柴田花守・高安右人・宮崎元益・宮崎元立ら6名、④武雄・白石地区「医人」は、中村涼庵・清水由順・緒方トキ・沖田光治ら4名、⑤鹿島地区「医人」は、織田良益・吉田彦策・久布白兼徳ら3名、⑥唐津・伊万里地区「医人」は、保利文亮・保利磯次郎・保利真直・中尾養禎・河口良庵・峯源次郎・天野房太郎ら7名(他に名前のみ掲載医人6名)の以上44名の医人です。

上記以外の「医人」として、★先駆的「女医」の①緒方トキ②大橋リュフ③吉岡弥生(静岡県出身)及び★「お雇い外国人医師」として①シモンズ(カナダ人)②ヨングハンス(アメリカ人)③スローン(カナダ人)④デーニッツ(ドイツ人)の合計6名の医人を紹介しました。  更に★「佐賀の医人たちが長崎で師事した蘭医達」として、①シーボルト②ポンペ③ボードインの3名も紹介し、最後は★「佐賀出身の二大医学先哲-伊東玄朴と相良知安-」の標題で、特に相良知安の生涯と業績を30枚のスライドを使用して詳しく解説致しました。

       ※会場風景                                                         ただ講演終了が、予定時間を10分もオーバーしてしまいご迷惑をお掛けしました。筆者の時間配分ミスが原因です。当日は本会の樗木先生・太田先生ご夫妻・佐藤清治先生・ 江口有一郎先生・織田先生・藤川先生・田中先生・枝國先生の皆様が聴講頂きお会いできました。聴講された先生方の感想・意見としては「分かり易い講演で、やさしい口調でありながら熱量があり感動しました」、「予定時間が過ぎたことは気付かなかった」など好意的な感想が多く、嬉しい限りで講演して良かったと実感した次第です。 最後に今回、特別講演のご下命を頂いた「佐賀県医師会」(松永啓介会長様)に感謝し御礼申し上げます。以上で講演報告と致します。 

 

Ⅱ【「佐賀市内医史跡巡り(菩提寺:城雲院)令和4年6月11日】の開催報告です。

 「佐賀医学史研究会」(鍵山稔明会長)主催の「佐賀市内医史跡巡り(菩提寺:城雲院)」(令和4年6月11日)が開催され、無事盛会裡に終了しましたのでご報告します。本会では、毎年年間事業のなかで、佐賀県内の「医史跡巡り」(日帰り)を毎年企画・実施しておりますが、昨年に「医史跡めぐり(城雲院)」訪問を、予定していましたがコロナ禍の為中止となりました。3年前は佐賀市柳町周辺の医学史跡を巡りました。よって2年ぶりの開催となりました。


※城雲院正門                                                          本年度もコロナ感染拡大防止の為、規模と時間を縮小し下記の通り「相良知安墓所」(城雲院)のみを計画し、「相良知安墓所」見学と解説及び住職様より所蔵される寺宝の観覧と解説についての内容となりました。


※相良知安案内板(門前)                                                           当日は、雨模様でしたが午後からは小雨となりました。なお「佐賀市内医史跡巡り(菩提寺:城雲院)」の概要・日程は下記の通りです。
                                                      記
1.日 時:令和4(2022)年6月11日(土)午後13;40~「城雲院」集合
2.訪問先:「城雲院」(佐賀市唐人2丁目7-5 ☎0952(26)7218
3.参加者:本会会員・一般の13名。
4.解説者:相良隆弘(本会理事)・浦郷公道住職(城雲院)。 
5.見学の日程と解説者:
13;40~14;00 受付(資料代500円を頂きます)                                                                                    開会(鍵山会長あいさつ)
14;00~14;30境内の「相良知安墓所」見学と解説(相良隆弘理事より)

      ※相良知安之墓

   ※「相良知安墓所」前にて筆者
14;35~15;50本堂にて浦郷住職様より寺宝の解説(①城雲院の由来・寺
歴、②お釈迦様の「誕生図」・「涅槃図」③佐賀藩の書家「洪浩然」の屏風書
及び書聖中林悟竹の書画)。

※「誕生図」(右横)・「涅槃図」(左前)・中林悟竹「書画」(床の間)

 ※洪浩然「屏風書画」(城雲院)のご住職解説

参加者達は、城雲院の貴重で珍しい寺宝を観覧し、歴史と伝統を継承されている城雲院へ深い畏敬の念を抱きました。また初めて「相良知安墓所」を訪問された方も感慨深く見学されていました。

16;00~閉会・現地解散。

 

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