郷土佐賀から、幕末・明治期に我が国近代化に貢献した大隈重信・副島種臣ほか、「佐賀の七賢人」と呼ばれる人物以外にも多くの人材を輩出しています。
医学分野では、我が国にドイツ医学を導入し近代医学制度を創設した功績者の、佐賀藩医「相良知安」もその一人です。
医師兼作家の篠田達明先生が、相良知安の生涯を描いた『白い激流』(平成9年刊:新人物往来社発行)を執筆のため来佐された際に、「医学時代小説」と呼ばれる新分野を開拓された先生からは、「知安の栄光と挫折―順風満帆でない劇的な生涯に興味を抱きました」と話されたのが印象的でした。
知安の強烈な個性と非妥協的な性格、明晰な頭脳と先見性が、長所とも短所ともなり、知安の栄光は、その全盛期から失脚までわずかな期間でした。
しかし知安が果たした日本医学史上の業績や貢献の大きさに対し、郷土佐賀のみならず全国的にも一般に余り知られていません。
また昨今の歴史ブームの潮流から、歴史上で今まで陽の当たらなかった人物への再評価と復権が、始まったのです。
近年、相良知安を顕彰する動きや展示会・講演会が、活発化してきました。
相良知安から五代目の子孫である私は、相良知安の業績と生涯を広く周知していくことが子孫の責務と自覚し、啓蒙啓発と広報周知活動を始めました。
今回開設したHPで、相良知安を広く知っていただければ幸いです。
相良隆弘(さがらたかひろ)
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